我が家でのにんにく栽培方法の特徴は、「にんにくに適した土壌成分」と「自家製堆肥」だと考えています。にんにくに適した土壌成分は当たり前の事ですが、私の所では大玉作成、連鎖障害防止の為に自家製堆肥を使用しています。
主な成分は〈稲ワラ、牛糞、米ヌカ、ホダ、カヤ〉つなぎとして菌体を使用し、発酵させること6カ月、熟成した堆肥を植付け2カ月前に散布しています。化学肥料だけでは成し得ない、自然に近い形でのにんにく作りにこだわっています。
自家製堆肥
掘取り作業は一般的に機械での巻き上げ式が多いのですが、私どもでは機械で根を上げ、それを手で掘り、手で土を取る手掘り方式です。
手作業で丁寧に行うことで、にんにくの玉に傷が付きにくく、土も良く取れるため、一貫してこの作業で行っています。
掘取りの後は、にんにくの乾燥に入ります。ハウスでの短期高温乾燥を用いて、余分な水分を取り除き、玉の中の糖度、成分を熟成させることにより、よりマイルドな風味に仕上がるように努めています。
ハウスで乾燥中のにんにく
出荷前の皮むきも最後の1〜2枚まで、手作業で皮をむく、完全な手作業で行っています。
皆さまにお届けするにんにくも、鮮度維持のためオーダーを頂いてから皮むき作業をして発送いたします。
皮むき作業風景
以上のように、土壌づくりから仕上げまで、こだわりながら大切に育てたにんにくです。ぜひ皆さまの食卓で楽しんで頂けましたら幸いです。
先頃、にんにくに散布するエルノー水和剤の使用禁止が厚生省から発表されました。このエルノー水和剤とは、にんにくの芽、発芽を抑制する薬剤の事です。厚生省の研究により、その薬剤にガンを誘発する物質が何らかによって生成する可能性があるとの通達がありました。※当店では芽止め剤は一切使用しておりません。
当店では芽を出させない取り組みとして、田子町に建設されたにんにく専用保冷庫を利用し、低温貯蔵萠芽抑制を実行しております。
山形大学の試験結果によると低温貯蔵で-2〜-3℃で貯蔵したあと、発芽までに約一ヶ月程抑制が可能という結果がでました。(※ただしにんにくの特性上、発根発芽の好発時期である場合この限りではございません。)
当店ではご注文を受け、冷蔵庫から出した後、手作業で皮むき加工を行い自然に近い形での提供をしております。
熟成乾燥にんにくは皮むき加工後、選別しネット詰め、発送を行っております。皆様のお手元へお届けするまでには多くの工程を経ており、お時間を頂いてのお届けとなっております。
ご不便をおかけする部分がございますが、スタッフ一同真心をこめて着実に作業を行っておりますのでご理解ご了承いただければ幸いでございます。
皆様にお届けする製品製造・荷造りの作業にあたっては充分に注意しておりますが、 製品について何かお気づきの点がございました際にはご連絡をお願い申し上げます。
沢田ファームでは生産から出荷までにんにくをすべて自家で行っています。また生産しているすべてのにんにくは国に認定された地域ブランド、
地域団体商標『たっこにんにく』です。
生産販売資格の権利の保有ならび出荷の際の品質規格の遵守を徹底しております。
また、沢田ファームは田子町の「たっこにんにく産地力強化戦略推進会議」の(会議委員)メンバーとしてJA八戸、青森県三八地域県民局、田子町役場、生産者、加工業者など官民一体で地域ブランドの保守とこれからの発展に全力で取り組んで行く所存であります。
地域団体商標のたっこにんにくの名称の不正使用、虚偽、不正記述、また資格乱用などの情報がございましたらご一報頂ければと思います。よろしくお願い申し上げます。